前回の投稿から、バタバタとしていたらあっという間に1週間が過ぎていました。
すみません。今日は前回の続きです。
例えば、日当たりの良し悪しに関わらず、
明るくて住み心地に優れた家にするために吹抜けをつくったりするように、
現実的に住みやすい家にするためには、
家には掛けるべきコストというものが存在します。
また、耐震や断熱といった隠れて見えなくなってしまうところにも、
惜しまずしっかりコストを掛けておくべきです。
このように、家には確実に掛けておくべきコストというものが存在しますが、
それに伴って家全体のコストがどんどん上がっていったのでは意味がありませんので、
それと同時に、削ることが出来るところは、削る工夫もしていかなくてはいけません。
こんにちは。
オハナハウス 神田です。
とはいうものの、使用する材料のグレードを下げたり、
そもそも使う材料を変えたりするのでは、
思っているよりもコストが落ちず、
満足度ばかりが下がってしまうことになるかもしれませんので、
もっと根本的なところからしっかり見つめ直していく必要があります。
家のコストを抑えるために、根本的に必要なことは、
家の面積を小さくするということです。
そして、そのためには、「廊下」「部屋数」「部屋の広さ」
この3つの無駄を省くようにすることが大切です。
●廊下の無駄を省く
どんな家にしたいのか?ということをお伺いした時、
「廊下が絶対に欲しいです!」と言われた方には、
今までお出会いしたことはありません。
もちろんあなたもそうだと思います。
廊下をつくると、家の中に温度差が生まれやすくなります。
また、余分な光熱費がかかりやすくもなります。
さらに、廊下にも部屋と同じようにコストがかかっているので、
廊下が増えれば増えるほど家の価格は高くなってしまいます。
ですから、廊下を限りなくゼロにすることが
家のコストカットには必要不可欠になってきます。
●部屋数の無駄を省く
家を2階建てありきで考え、
個別の部屋は2階だという固定概念に縛られてしまうと、
ほとんど使うことがないであろう客間を1階につくってしまうことが多いです。
1階の部屋がLDKだけでは使い勝手が悪いので、
もしもの時に困ると考えてしまいまうのが、この理由です。
もちろん、どうしても必要だと思われる場合には、
その考えを否定するつもりはありません。
しかし、そうでないのであれば、使用頻度が低くなるであろう部屋は、
個別でつくらないことも、家のコストカットには欠かせない要素となります。
6帖の部屋を1室カット出来れば、
120万円〜150万円ものコストカットになります。
ですから、子供部屋を1階につくり、
子供部屋と客間を兼用で使うようにするなど、
柔軟な考えを持っていただければと思います。
●部屋の広さの無駄を省く
「寝室は10帖は欲しいです!」とおっしゃる方がいますが、
そこに何を置きますか?とお伺いすると、
「ダブルベッドしか置きません・・・」という回答が返ってくることがしばしばあります。
10帖の部屋は4.42m×3.51mの空間ですが、
1.4m×2mのダブルベッドを置いた場合、
何もない(置いていない)部分がたくさん出来てしまいます。
多くの方にとって、寝室はただ寝るだけの部屋ではないでしょうか?
寝るまでは、リビング等で過ごすことがほとんどであるとすれば、
ダブルベッドしか部屋に置かないのであれば、
2.6m×2.6mの4.5帖の部屋や、そこまで縮めなくても6帖もあれば
十分ではないでしょうか?
もし、この4帖を縮めることが出来れば、
それだけで70〜100万円ものコストをカットすることが出来ます。
いかがですか?
家のコストをアップさせずに、本当に住みやすくてカッコイイ家にするためには、
現実的に考えると、これら3つの空間に生じるであろう無駄を、
最大限にカットしていくことが必要不可欠となります。
コストをアップさせて、広さと住みやすさの両方を妥協しない家にするか?
広さを妥協して、コストと住みやすさに妥協しない家にするか?
あなたならどちらを選びますか?