
少し見にくいかもしれませんが、このアンケートは、
「新建ハウジング」という住宅業界専門誌が、
家を建てた方を対象に建ててから後悔していることについて調査した結果です。
どうやら数多くの方が「収納・間取り」について不満をお持ちであるようです。
しかも、建てた直後であるにもかかわらず、
なんと!?70%を上回る方が不満を持っているとの結果に驚きです。
この結果から分かることは、
現在建てられている最も一般的な間取りは、動線や収納を含め、
家の使い勝手が非常に悪い・・・
ということを象徴しているということではないでしょうか?
こんにちは。
オハナハウス 神田です。
例えば、収納に関しては、おそらく多くの方が実際住らし始めてみると、
思いのほか収納が使いにくかったり・・・
あるいは、あって欲しいところになかったり・・・
あるいは、そもそも足りてなかったり・・・
そして、そのせいでリビングが全く片付かなかったり・・・
どんどんモノが増えてリビングが狭くなってしまったり・・・
ということを実感されていると思います。
✔収納に不満を持ってしまう3つの理由
その1:1階に収納が少ない(ない)
収納は、ないよりはあった方がいい。
そして、出来ることなら、なるべくたくさん作りたい。
誰もがこうお考えになることだと思います。
しかし、一般的な2階建てのお家にしてしまうと、
2階のスペースはたっぷり余るものの、
逆に1階はスペースが全く余らないため、
1階に収納が少なく、逆に2階に収納が多い家になってしまいます。
圧倒的に居る時間が長いのは1階であるにもかかわらず、です。
また、それに加えて、当たり前のように子ども部屋も2階につくるため、
子供たちのモノが必然的にリビングやダイニングに散乱してしまうことになります。
1階の少ない収納だけでは、到底収まりきらないからです。
その結果、リビングが散乱することに加えて、
収納の中は、荷物がギュウギュウに詰め込まれ、どこに何があるか分からなくなったり、
ちょうどモノが置きやすい高さにあるキッチンカウンターやダイニングテーブルの上は、
収納に収まりきらない荷物や書類で溢れかえってしまいます。
また、いつも着る服をダイニングチェアーに掛けるようになったり、
いつも使う鞄をダニングチェアーの上に置いたりするようになり、
いつの間にかダイニングテーブルでは、食事をとることすら出来なくなってしまいます。
その2:無駄に奥行きが深い小さな収納を作ってしまう
無駄に奥行きが深い小さな収納を作ってしまうのも、
実は、モノや出費を増やす原因にもなってしまいます。
というのも、奥行きが深い収納は、手前にモノが置けるスペースが出来てしまうため、
知らず知らずの間にそこにモノを置いてしまうからです。
こうなると、奥に置いたものが取り出しにくくなり、
やがて、奥に置いてあるものが何だったかを忘れ、
同じモノをまた買ってしまうようになります。
つまり、奥行きの深い小さな収納は、モノを無くしやすく、
そのため出費が増えやすくなるばかりか、
奥のモノを取り出すのに手間がかかり、
再び片付けるのにも、さらに余分な手間がかかってしまう収納となってしまいます。
その3:通り抜け動線をつくってしまう
そして、収納不満に陥る3つ目の原因が、“通り抜け動線”にしてしまうことです。
土間収納を家族用玄関として、
土間収納→パントリー→キッチンと通り抜けようとしたりする動線のことです。
通り抜け動線は確かに便利であると思いますが、
収納の中に通路をつくることになってしまうため、
収納量が激減してしまい、収納不足に陥りやすくなるという欠点も持っています。
簡単に言えば、通路が出来てしまった分、収納の中の壁の量が減ってしまい、
結果、棚をつくる場所が減ってしまうというわけです。
いかがですか?
片付けやすく、片付けの手間をカット出来、
かつ、スッキリ片付いた住まいを維持するためには、
収納は、必要なところに必要な分量があることが大切です。
また、収納のつくり方をしっかり考えることが大切です。
あなた自身が、一生住らしていくお家を、いつまでも使いやすくするためにも、
また快適に過ごしていただくためにも、プランをする前に、
間取りづくりの正しい知識を身に付けていただければと思います。