土地は、家が建っていない状態の更地で見ると、
ずいぶんと狭く感じてしまうものです。

実際、この土地は分譲地の広さ50坪弱の土地なのですが、
この土地を実際に見てみると、
多くの方が、平屋はおろか2階建てですら、
小さなものしか建てられないのではないだろうか?
と思い込んでしまうのではないでしょうか?
しかし、その思い込みとは裏腹に、
たとえこのぐらいの土地の広さであったとしても、
平屋を建てることが出来ます。
こんにちは。
オハナハウス 神田です。
平屋を建てるとなると、
100坪前後必要なのではないですか?
というご質問をよくいただきます。
また、平屋は高くて贅沢な家だから、
とてもではないが自分たちの建てられる家ではない・・・
という思い込みをお持ちである方もいらっしゃいます。
しかし、この2つの思い込みは、どちらも間違っています。
✔「予算がある人=平屋」ではない!
平屋は予算にゆとりがある人が建てる家であり、
予算にゆとりがない人は2階建てにすべき、
もしくは2階建てにしかできないという思い込みがありますが、
この考え方は、むしろ真逆の考え方であり、
実際は、予算にゆとりがない方ほど平屋にすべきですし、
2階建ては予算にゆとりがある方にオススメです。
というのも、
予算にゆとりがない状態で2階建てにしようとすれば、
1階に部屋や収納が充分につくれなくなり、
片付けしにくくなってしまい、
使い勝手が悪くなってしまうからです。
また、そのしわ寄せは将来にもやってきます。
1階に部屋や収納をつくらざるを得なくなってしまい、
その工事に大切な老後資金を費やすことになるからです。
つまり、
予算にゆとりがない状態で2階建てを建ててしまうと、
ただ住みにくいだけではなく、
将来さらなる出費を招きかねないというわけです。
例外なく全ての方の暮らしの大部分を占めるのは、
間違いなく1階ではないでしょうか?
であれば、
たとえ少々小さくても部屋も収納もなにもかもが1階にあった方が、
絶対に使い勝手も良く便利です。
そう思いませんか?
将来的にも、きっと使いやすく住みやすいです。
ですから、2階建てを基準で考えるのではなく
平屋を基準として家づくりを考えていただければと思います。
これが、最も合理的な家の建て方ですから。
✔50坪の土地に平屋は建つのか?
駐車場の台数を4台ぐらい確保しながら平屋を建てようと思えば、
土地の広さは、55坪ぐらいは必要かな?と思います。
(これも土地の形にもよります)
しかし、駐車場の台数が2〜3台でよければ、
たとえ50坪の土地であったとしても、
充分ゆったりとした平屋を建てることが出来ますし、
2台であれば、これより小さくなっても建てることが出来ます。
実際、以下の図は、50坪の土地に家を配置してみた図面ですが、

駐車場が2台や3台でよければ、
このような配置で平屋を建てることが出来ます。
そして、この場合の家の広さがどれくらいか?
というと、広々としたリビングダイニングキッチンに、
2人分の子供部屋と寝室、
それからモノが部屋に溢れないぐらいの使いやすい
大容量の収納をつくることが出来ますし、
さらに、これに加えて中庭もつくることが出来ます。
しかも、この考え方で家を建てた場合、
さらなる2つのメリットを手にすることができます。
メリットその1:外構工事費用がとっても安い!
無駄な余白を残すことなく
敷地を有効に利用して家を建てるようにすれば、
庭の工事をする面積が必然的に少なくなります。
そして、その結果、外構工事費用が安くなります。
おそらく、上記の場合、
車を置くところのみコンクリートを打って、
それ以外全て砂利を敷いたとしても、
おそらく外構工事費用は、
消費税も含めて50万円以下でおさまってくるのではないでしょうか?
メリットその2:庭の手入れが楽になる!
そして、もう1つのメリットが、
庭の手入れに手間がかからなくなるということです。
なぜなら、砂利を敷いている家の周囲だけ
草むしりなどの手入れをしたら済むようになりますから。
外の手入れがとっても楽になります。
この他、土地が小さくて済めば、
ずっと払っていく固定資産税も安くなります。
また、家も小さく出来れば、
同じように固定資産税が安くなりますし、
これに加えて電気代も安くなります。
そして、先程ご説明させていただいたように、
無駄な増築費用を将来捻出する必要もなくなります。
ですから、
自分には平屋は無理だと諦めてしまったり、
そもそも平屋という選択肢をなくしてしまわないように
気を付けていただければと思います。