2019年3月に
SMBCコンシューマーファイナンスが
30歳〜49歳の男女1000名を対象に、
『現時点で、どのくらい貯蓄が出来ているか?』
を調査したところ、
全体の約23%が『現時点での貯蓄額は0円』と回答し、
全体の約25%が『1万円〜50万円以下』と回答したとのことでした。
つまり、この2つの割合を合計すると、
30歳〜49歳の全体の約半数の方が、
貯蓄が“全くない”か、あるい“ないに等しい”という
結果が出たということなのですが、
この結果からわかることは、
計画的に貯蓄していくことがいかに難しいのか、
ということではないでしょうか?
こんにちは。
オハナハウス 神田です。
しかし、この結果が招く最悪の結末は、
老後が資金欠乏に陥ってしまうということです。
まだまだ若く体が元気なうちは働くことが出来ますし、
不足分も金融機関から資金調達出来るため、
なんとか乗り切って行くことが出来ますが、
歳をとればそういうわけにもいかなくなります・・・
また、年金の支給もこの先確実に減るでしょう・・・
それゆえに、給料の金額に関係なく、
半ば強制的に貯蓄していかないといけないわけですが、
そのためには、まず収入と支出のバランスを
しっかり考えるようにしなければいけません。
つまり、入ってくるお金を急激に増やすことは難しいため、
出て行くお金を合理的に見直すようにするというわけです。
✔️その住宅ローン返済は適正なのか?
とはいえ、生活費や食費をやたらと切り詰めたり、
こずかいが激減したりするのは、
ただただストレスばかりを溜めることになるので、
一番に固定費として見直していただきたいのは、
家賃や住宅ローンといった居住費です。
例えば、あなたが欲しい地域で土地を買い、
あなたが希望する全てが詰まった家を建てるためには、
35年に渡って毎月9万円の返済が必要だとします。
しかし、そうすることによって、
全く貯金するゆとりがなくなってしまうとしたら、
これは果たして正しい選択なのでしょうか?
この場合、もし毎月の負担を2万円減らすことが出来、
その浮いたお金を35年間節税効果もあるところに
貯蓄していくことが出来れば、
35年後あなたの手元に残るお金は、
1000万円前後違うことになるかもしれません。
また、家事と育児を夫婦で協力して行うことによって、
奥さんの働き方を変えてもらい、
給料の中から毎月2万円同じところに貯蓄していくことが出来れば、
さらにもう1000万円老後資金が違ってくることになります。
これが出来れば、
日々の暮らしにおいて何かを無理に我慢することなく、
老後に備えた貯蓄をしていくことが出来るようになります。
しかし、そのためには、
毎月のローン返済を2万円抑えられるように
土地選びと家づくりをしなければいけません。
✔️キーワードは”常識にとらわれない”
35年ローンで家づくりを考えた場合、
毎月の返済負担を2万円抑えるためには、
家づくりの予算を600万円抑える必要があります。
そして、それを実現するためには、
家の予算を削るだけでは無理なため、
土地の予算をも削るようにしなければいけませんが、
むしろ、土地の予算こそ削るようにすべきです。
一般的に、日当たりが良さそうな土地ほど、値段が高く設定されています。
そして、逆に日当たりが悪そうな土地ほど、値段が安く設定されています。
それゆえ、土地は値段が高い土地ほど人気がありますし、
足早に売れてしまうため、
不動産屋さんの言い値で購入せざるを得なくなってしまいます。
つまり、必然的に出費が増えてしまうというわけです。
しかし、住みやすい家は、
日当たり良い土地にしか建たないわけでもなければ、
明るくて開放的な家は、
日当たりが良い土地にしか建たないわけでもありません。
事実、日当たりが良い土地に建っている家をよくご覧になってみてください。
そして、そこで暮らすイメージをしてみてください。
そのお家は、明るくて開放感に溢れてそうでしょうか?
そのお家は、住み心地が良さそうでしょうか?
そのお家は、プライバシーが守られているでしょうか?
そのお家は、防犯的に安心して住らせそうでしょうか?
そのお家は、風通しが良さそうでしょうか?
これらを勘案した上で、
そのお家は、本当に住みやすそうなお家でしょうか?
実は、これらの要素は、
土地の日当たりの良し悪しに関係なく、
どんな土地であっても実現可能なことばかりです。
それどころか、
みなさんが選ぶ日当たりが良さそうな土地ほど実現が難しく、
みなさんが選ばない日当たりが悪そうな土地ほど実現しやすかったりします。
ということで、
“住みやすさは土地の条件に左右されない”という事実
を頭に入れていただき、
土地に予算を使い過ぎて、
全く貯蓄出来ないような状況にならないように、
賢く土地選びをしていただければと思います。