前回、
老後資金の積立金は、
家づくりと同時に考え、
ある3つのコストをカットすることで、
捻出していく必要があるということを
お伝えさせていただきました。
そして、今回からは、
その3つのコストについて、
1つ1つ詳しくお伝えしていきたいと思います。
おはようございます。
オハナハウス 神田です。
家づくりと同時に見直していただきたい
1つ目のことが、“生命保険”です。
というのも、
家を建てる時に、
住宅ローンを借りるとなると、
必然的に“団体信用生命保険”という
掛け捨ての生命保険に加入することに
なるからです。
住宅ローンを借りている本人に、
もしものことがあった場合、
住宅ローンの残債がゼロになるという保険です。
となると、もしもの場合に備えて、
必要以上に保険に加入しなくてよくなります。
では、その理由についてご説明していきます。
まず、もしものことがあった場合、
“遺族年金”と呼ばれる年金が配偶者には
支給されることになります。
そして、お子様が小さいうちは、
さらに上積みされた遺族年金が
支給されることになります。
さらに、
住宅ローンの申込人が亡くなるということは、
その方の生活費や車の維持費などが、
一切いらなくなるということでもあります。
例えば、車を1台維持するための費用は、
車体の分割費用の他、ガソリン代、保険代、
車検代、メンテナンス代なども含めていくと、
毎月7万円ほど掛かると言われていますが、
車の維持費を含めた生活費が全てなくなるとしたら、
家計の負担が大幅に削減されることになりませんか?
つまり、住宅ローンの残債がゼロになった上に、
生活費が大幅に減り、
年金収入が入ってくるようになるため、
これに給与収入があれば、
充分ゆとりを持って暮らしていくことが出来ます。
それゆえに、必要以上にもしもの場合に備えて、
無駄に保険に入り過ぎる必要はない
ということになります。
また、日本は諸外国と違い、
国民みんなが保険制度の下で、
健康保険をはじめ公的な保障が
十分に整っているため、
医療保険にもお金を掛け過ぎる必要もありません。
というのも、
国民健康保険をしっかり支払っていれば、
みんな“高額療養費制度”を利用することが
出来るからです。
多くの方が、
仮に100万円もの医療費がかかってしまった場合、
国民の負担割合である30%の30万円が
必要だと考えてしまいます。
ですが、この“高額療養費制度”を利用すれば、
実質的な自己負担は10万円以下で済みます。
それゆえに、
毎月3,000円や5,000円もの多額の掛け金を
医療保険に掛ける必要はなく、
掛金を減らして、
その減らした分を貯蓄することで、
現金を残しておくようにした方が、
合理的というわけです。
病院側は、
ベッドにも限りがありますし、
経営的な面から見れば、
出来れば入院期間を縮めて、
通院に切り替えたいわけですから、
保険適用外となる通院費用が、
別途で必要になってくるかもしれないわけです。
以上のような理由から、
あなたがもしもの場合に備えて、
必要以上の保険に加入しているとしたら、
家づくりと同時に全て一度見直してみられることを
オススメさせていただいています。
もしかしたら、
保険の見直しだけでも、
1万円〜1.5万円もの老後資金が
捻出出来ることになるかもしれませんから。
それでは、次回は、
2つ目の要素である“光熱費”について、
詳しくお伝えしますので、
ぜひ次回もご覧いただければと思います。