労働組合の京都総評が12月5日に発表した
「最低生計費試算調査結果―30代~50代の子育て世帯」では
京都で子育てしながら「普通に」暮らすには、
年間580万~850万円必要との結果が出されました。
こんにちは。
オハナハウス 神田です。
これは、メディアでも取り上げられ、
大きな反響を呼んでいますので、
ご存じかもしれませんが、
ざっくりと言うと、
京都市伏見区で暮らす事を想定した調査で、
生活実態と所持品から「普通の暮らし」の費用を算出したものです。
サンプルとなったのは30代は321件、40代481件、50代563件。
正規雇用の夫と非正規雇用の妻(扶養家族扱い)に子供2人の家族であれば
30代なら月48万6900円、
40代なら54万9800円、
50代では70万7500円
が必要という結果です。

30代で月48万円というとかなり高めに感じますが、
これは税、社会保障費や
実際には消費を行わない予備費込みの金額ですので、
実際に使っている金額で考えると
38万円強ということになります。
これも、ボーナスを平均化し、
毎月の給与に上乗せして考えると
分かりやすいと思います。
さて、内訳を見ていくと
住居費が賃貸マンションで6万3542円、
水道光熱費も月に1万8636円などとなっており、
家を建てると、
この住居費が住宅ローンの返済に置き換わります。
この「普通のくらし」というのは各家庭それぞれですし、
隣の家と比較する必要もないとも思います。
また、平均の世帯年収は580万円という数字には
程遠い現実であることを踏まえると、
これだけの収入を得ているご家庭は少数であると思いますが、
1つだけ言えることがあります。
それは、この表からもわかるように、
子どもの成長とともに教育にかかる費用が
確実に増えるということです。
このデータのようにとは言いませんが、
保育園に通っている時よりも、
小学校に通う時の方が持ち物も増えます。
中学校になると部活などで更に費用が掛かってきます。
高校もそうです。
塾に通ったり、習い事をするようになれば、
これにも費用が掛かってきます。
高校卒業後、更に進学となれば、
これまた多くの費用が掛かります。
また、年収は足踏みしていても、
毎年健康保険料や厚生年金など
給与から天引きされるものは確実に上がっていますし、
今後もこの傾向は変わらないと思います。
であるとするならば、
住宅ローンの返済額は無理のないようにしなければいけませんし、
この返済額から逆算した借入額で資金計画をするように
していただければと思います。